2階レストラン入り口のカヤックは何処に?
(事務局よりの投稿記事)
「仁尾マリーナ」2階レストランのエントランスには、とても素敵な木製カヤックが贅沢なオブジェとして長らく置かれていました。
そのカヤックがないのです!何処に行ってしまったのでしょうか? すっかり入り口景色に溶け込んでいたので、雰囲気が少々寂しくなってしまいました。遠目ならそのシルエットの美しさに、近目なら細部も含めて作りの丁寧さに感じ入っていました。カヤックではなくカヤックの形をした芸術作品のようでした。後にその製作者がNYOCメンバーのO氏である事を教えられ、またびっくりしました。このカヤックからは神々(こうごう)しさも感じ、きっとどこかの海にまつわる神社に奉納するためのものと思っていました。その神域内の参集殿にでも飾られれば、説明文に「神武天皇が東征の折に使用した船を復元したもの」などと書かれているかもしれません。後になって製作したO氏の職業が宮大工職、それで京都!と納得した覚えがあります。
事実確認は出来ていませんが、聞けば「今年に入って製作者のO氏がわざわざ在地の京都からやってきて搬出した」とのことでした。自ら遠来より来られたということは、京都に奉納先が決まったのかもしれません。この雅(みやび)なカヤック、とにかく屋外のマリーナヤードで保管するのは勿体無くて出来ませんね。実際には奉納でなくてもどこかの施設を飾るオブジェとして嫁入りして、来場の皆さんの目に触れることになったのかもしれません。
或いは、もしかして、どこぞのお金持ちが、自身の「西方浄土に渡る舟」を想定して購入されたのかもしれません。何しろ古代の大王の墳墓には、天かける船が一緒に埋葬されていることが多いようですから、これにあやかったのでしょう。
これほどの大きさのカヤックですから、乗船される時はその船首に金の鳳凰を是非つけて欲しいですね。きっと似合うでしょう。それを毎日眺める生活。人生を極めた男にだけ許される浪漫といったところでしょうか。いずれにしても、いやぁ、凄いですねぇ、実にあっぱれですねぇ。
そんな妄想をしながら、この記事を書きました。
追伸
後日、このカヤックの購入者が元NYOCメンバーこと「満濃の御前」であることが判明しました。もちろん、氏にとっては、西方浄土への旅立ちはまだ時期早尚、大変に失礼いたしました。しかし、船首に金色の鳳凰仕様は、満濃の御前殿にはピッタリだと思います(笑)
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