2023年秋(11月)ショートクルーズ「三原」(1日目)
(HAPPY艇からの寄稿記事)
毎年、春夏は約1ヶ月を費やしてのロングクルーズ(遠航)、秋冬はホームゲレンデの瀬戸内海のショートクルーズです。これは季節風の弱まる隙間を狙っての航海、2泊から3泊で計画することになります。今年(2023年)秋冬ショートは9月に「岩城島」、その後は季節風の弱まりを見計らいながら2度目のタイミングを見計らっていました。
今回のコースは「仁尾」→「三原」→(瀬戸田)→伯方島→「仁尾」としました。初日の「11月21日以降3日間は、それまで4日間の20mの季節風も止んで穏やかな凪になる」という「Windy」の予報にもとずいて「仁尾マリーナ」を12時30分に出港しました。海況は予報通り、全くの凪、艇速もいつもより落として20kt、通過する島なみに目をやりながら、時に動画撮影をしたりしてのんびりと巡航しました。
30マイル先の「三原港」(みはら海の駅)には14時15分(1時間45分)に入港し、「監視小屋」に出向いて係船手続きをしました。使用料金は係船+陸電(200V)で19百円です。
「三原港」で指定された桟橋は、入り口から見て一番右端の陸側でした。ここにはある大型艇の常時係船場所でしたが、現在海外に出かけてしばらくは日本に戻ってこないそうで使える様になりました。ここだと、陸電ポストに近いので重い200Vケーブルの引き回しをしなくて済むので楽です。
入港に至る(上記一番最初の写真)には、左に緑ブイ、右に赤ブイを見て水路進入するのですが、水路途中に送電線がまたがっています。その高さは海面から17m、干潮時を狙って、さらに水路の端を選んで通過しても海面からの高さは20mギリギリと聞いています。ヨットなら40fクラスまでの利用が良いところでしょう。マストの高さが21mの僚艇「AO」は残念ですが無理ですね。
前回来たのが、コロナの最中の2021年秋でしたので2年ぶりの「三原港」寄港です。明らかに、賑やかになっていました。新規のホテル、新規のマンション、新規の専門量販店進出もあり、港から見える反対岸にも明るい看板が増えた気がします。港にはささやかとは言え、イルミネーションまでセットされていました。
「三原」といえば、これまでは「タコ(料理)」推しで、至る所にタコのキャラクター看板が散見されていましたが、今は「うさぎ」推しに変わっていました。ここから出るうさぎの島「大久野島」を結ぶラインは「ラビットライン」とネーミングされていました。聞けば、観光客の多くがこの島の訪問を目的にしているとのことでした。街の標語?も変えられていて「兎と兎と走ろう、明るい未来!」と書かれたポスターまであり、「え、そこまで」と笑いました。
「三原市」は昭和の時代、企業城下町として繁栄していました。三菱とか帝人等の大企業工場の進出によって大いに潤い、出張者、転勤者の需要もあって飲食店が多くなったそうです。桟橋からいきなり街中の飲食手へのアクセスが叶うというのは、大分の「別府北浜ヨットハーバー」と似ています。欠点は別府と違い、「湯」の利用が叶わない事です。
夜の食事はこの「庄六」にしました。穴場とも言える「三原」なのでその証左の一つとなるこの店の紹介をしておくことにします。これ以上コストパフォーマンスの高い焼肉屋はないと思います。2人で特上焼肉(ハラミ、カルビ、ロース、せせり、ミノ、ホルモン全部2人前とキムチ盛り合わせ、ユッケ、牛すじ)に飲み物入れて1万円でお釣りが来ました。
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