船体上部コーテイング作業2日目は、下地処理
(HAPPY艇よりの寄稿記事)
2日目は朝から下地処理作業です。昨晩降った雨も朝方には止み、暑さも少々和らいできました。作業内容は洗浄の終わった艇体を番手の違う4本の研磨剤を使って磨く作業です。3名の作業スタッフが従事していました。
報告によれば、紫外線や雨の影響を強く受けるFBの天井屋根は普段の手入れが及びづらい事もあって「チョーキング」という現象を起こしていました。「チョーキング」とは別名「白亜化現象」ともよばれ、外表面を指で触った時に白い粉がつくことを言うそうです。雨や紫外線によってゲルコートの中の合成樹脂が分解されて顔料が粉状になって表面に現れ、この粉に雨中のほこりが加わって、雨だれの筋を作る主原因になるそうです。
この「チョーキングの部分を少ないダメージで完全に削ぎ取る我慢強い作業こそが、職人技の真骨頂、当社の強み」(横山社長)だそうです。
写真の4種類の研磨剤を使って、下地作業をしていました。許可を得て撮影させてもらいましたが、全てがウエビット社オリジナル開発品、拭き取り、磨きに使うバフ自体もオリジナルの開発品だそうです。それは撮影させてもらいませんでした。因みに一番右の「極超精密」の研磨剤はヤスリの番手に例えると3万台クラス、いわゆる鏡面仕上げのも使えるレベルの番手だそうです。
ただし、その研磨剤を使って素人がやっても、一過性に終わってしまい、「結局、何回もゲルコート表面を削ることになってしまい、ゲルコートを必要以上に痛めるだけ、場合によっては下地が出てきて、そうなるとコーテイングのレベルでは済まなくなってしまう」(横山社長)だそうです。よって、研磨剤自体を単体で販売しておらず、提携している会社(フランチャイズ)のみに卸しているそうです。
追伸
組まれている足場を見て?、作業を見て?、仕上がりの経過を見て?のいずれかはわかりませんが、「HAPPY艇が終わったら、声をかけて」という引き合いがもうきているそうです!(笑)
あと、社長の横山氏もヨット乗りで、ホームは高松。「ビスターリ」艇のK氏とは旧知の中だそうです。先程、作業報告とともに写真が送られて来ました。下写真が良い事例になると思います。
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