2024年4月ショートクルーズ2日目、行き先を「弓削島」から「岩城島」へ変更

(HAPPY艇からの寄稿記事)
弓削島にある「かみじまちょう・ゆげ海の駅」のスタッフから朝電話がかかってきました。趣旨は「今日の桟橋が満床状態になっている。海背中に右側は大型ヨットで既に一杯、本日は左側に貴艇も含めて3隻着けることになるので、喫水の浅いボートは出来るだけ陸側に近い場所に係留して欲しい」という内容でした。

この「陸側に近いところに着けて!」要請が気になり「今日は大潮、その場所で干潮時水深2mありますか?」と尋ねたところ「多分、大丈夫だと思いますよ」との返事が返ってきました。「この女性、ヨットを知らないな。多分じゃぁ困るんですよ」と、言いたかったですが…。「今日は大潮、干潮時水深2mあればギリギリ大丈夫。但しそれは静水の場合。あそこは沖を通る漁船は減速しないので、まあまあの引き波が来る。丈夫かなぁ」が私の判断です。

色々水を向けても「今日は混んでます!先着順です!後から来るヨットのことを考えて陸側から順番につけてください」などと話が続きます。どうしても(大潮干潮でも)水深に余裕のある桟橋の海端には着けてほしくないようです。喫水の深いヨットのことを考えれば、当然なのですが…。

しかし、喫水が推進器(ペラ、ラダー)の最深部と同じになるボートの場合、キール部の座礁と違ってペラに座礁ダメージが集中することになります。ですから、水深2mの場所に喫水2mのボートをつけるのは嫌です。

大潮の干潮となる日に、浮桟橋の中で陸にもっとも近い場所への係留を要請すると言うことは、当然後から来る2隻のヨットもそれなりの大型ヨットと推察します。一方で、出船の方は急な濃霧で待機を強いられたヨットが発生したのかもしれません。あの霧では、瀬戸内海に不慣れなヨットなら待機が正解です。もしかしたら、桟橋がオーバーブッキング状態になっているのかもしれないなどと想像してしまいました。

「弓削島」はヨットのメッカとして超有名な「海の駅」です。故に基本はヨット優先なのかもしれません。諸々頭を巡らせ、行き先を岩城島の「かみじまちょう・いわぎ海の駅」に変えることにしました。当日予約を詫び、そこに至った事情を担当者に話したところ「空いていますよ!濃霧で、ヨットの予約がキャンセルになったからです」の返事。それで行き先を変更しました。実は久しぶりの「弓削島」、そして「ラーメン党和田」のお好み焼きを楽しみに、朝ごはんも抜いて備えていたのです。

「岩城島」と「大三島」は目と鼻の先の距離です。ボートなら10分足らずです。だから天気も同様に曇り時々小雨です。風は7〜10mの北東風でしたが、吹き出し始めなので波は立ちませんでした。島についてからは、時間がたっぷりあったので、雨の合間をぬっていつも見上げていた「岩城橋」に行くことにし、桟橋から往復1万2千歩、良い運動と思って歩いて行きました。

橋脚はコンクリート、とても美しいフォルムの橋でした。でも橋入り口の看板には「照明灯撤去」の文字があり、なんでだろうと疑問に思い、ネットで調べてみました。記事によると「17基の照明柱の内12柱の根元に亀裂が走り、現在復旧工事中」とのことでした。原因は風強風の影響により柱が振動、その結果の柱の根元に疲労破壊が起こったのだそうで、いわゆる共振が起こって振れ幅が想定以上になったということでしょうか。それにしてもこの橋が出来て、まだ数年しか経っていないのにおかしなことになったものです。

朝食も抜いて、昼食はアテが外れ、1.2万歩も歩いたのでお腹が空きました。ご褒美モードで、今宵は「よし正」の五種刺身盛り合わせを4人前(7千円)テイクアウトで持ち帰り、船内居酒屋にすることにしました。

うまい刺身✖️熱燗✖️鬼平犯科帳ビデオの組み合わせが私にとってのご褒美メニューなのです。

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