表示はデジタルでも機構はアナログ式の燃料計でした!

(HAPPY艇からの投稿)

前回のショートクルーズの際に「岩城島」で給油しました。タンクローリーの油量計は650L給油を示していましたが、「HAPPY」(PONAM-35)の燃料計はまだ「F」に程遠い状態でした。馴染みの漁協職員なんで「オイオイ、値上げを機会にメータも直したのかい?そのメーター壊れているのでは?」で始まり、当人は「燃料が給油口から見えるところまで来ているのが見えます!ローリー車側の燃料計にウソはありませんよ!」といった珍問答をしばし続けました。

見切り発車で海上走行すれば「F」表示に早速戻りました。しかし、30マイル先の「仁尾マリーナ」に到着すればいきなり250L消費の表示となって、今度は私自身が「燃料タンクに穴でも開いているのか?」と不安になってマリーナ内の海面を見渡しました。25ノットで約1時間、普通なら120L位の燃料消費のはずだからです。そして上架すれば今度は、正確な表示に戻っていました。

航行時間と艇速がわかればおおよそ燃料消費量は経験でわかります。しかし、リアルタイム表示でそれを確認できないとなれば、長レンジの無寄港時(例えば仁尾マリーナー新門司マリーナ間)の不安は否めません。機走がダメでも帆走に切り替えられるヨットとは違います。致し方ありません、速攻で交換を決めました。

初めて実際の燃料計なるものを目視、全体の様子を理解しました。(上最初の写真)燃料計自体は燃料タンクの中に垂直に刺さるように固定され、そしてその頂部からのびているバーの先に「フロート」が付いていました、これがタンク内の油面に浮かぶ仕掛けになっています。油面が下がれば当然「フロート」が下がり、逆なら上がることになるのです。この仕掛け、以前どこかで見たことがあります。子供の時、トイレのタンクを覗いてわかった時の仕掛けと同じです。

「インパネでデジタル表示されていても、仕組みは60年変わっていないんだ」と小笑いしてしまいましたね。はやい話、油面に伸びるアームバーの角度で燃料量を測っているのです。

その角度を測る肝の部分を拡大したのがこの写真です。要はオルゴールの金属鍵盤の上とアームバーの接触点を電流が通った時点で操舵パネルのデジタルゲージに導通するようになっいるのです。この細かい金属製の鍵盤とアームバー(丸棒金属)の接点面積は丸棒の太さからして本当にわずかなものと想像します。一方、これが置かれている場所は燃料タンクの中、汚れ対策には程遠い場所ですね。

ここで学んだ事は以下の通りです。メンバー各位と共有します。

①「表示が液晶だからといってデジタル燃料計と信じてはいけない。表示がデジタルというだけ!」

②「満タン表示に近づいてからは、給油スピードを念の為スローにしてゆっくり入れること。特に漁港の際は給油スピードが早いことが多いので要注意。もしかすると燃料計に無理な負荷がかかり故障を誘発する?かもしれません」

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