船体上部コーティング作業4日目は、表面処理して完了!
本日(4日目)が、いよいよ作業最終日となりました。作業が進むにつれ艇体がピカピカ、ツルツルになるので、全員がセーフティーハーネスを着用、フックを足場にかけて作業しています。
最初に右側の「下地安定剤」を吹きつけて液剤をムラなく伸ばし広げていました。ここでもやはり足場が役に立っています。写真の2つとも門外不出の秘伝のタレのようで、いずれにも中身の説明シールは貼られていませんでした。きっとオリジナルなんでしょうね、
「使差し支えないない範囲でこの二つの液剤について教えてくれませんか?」の私からの問いに「下地安定剤にはシリコンが入っている。シリコンとシリコーンは違う。シリコン自体はケイ素(ガラス)のことで岩石や土壌の主成分。環境負荷ゼロ。シリコーンはこれに有機化合物をつけて、潤滑油、接着剤、コーティング剤として使えるようにしたもの。当社開発の下地処理剤(右)は乾燥する過程で有機化合物の部分がほぼ揮発するようになっている。その後に仕上げ剤(左)でガラス膜を固定化する。仕上がり後は揮発による水はじきではないので親水コーティングと呼んでいる」との回答でした。ボートーショウに出展して、何度も説明をしているのでわかりやすい内容でした。
さらに下地安定剤と表面仕上げ剤には他にどのような成分が?どうやって調合しているのか?」の問いかけをしたところ、「それは企業秘密!」と答えてはもらえませんでした。自分でやる事はないので愚問ではありましたが、丁寧に答えていただきました。
仕上がりを見ればFBウインドウは新艇時代のクッキリ感が甦り、左右の黒意匠の部分は撮影者の写り込みまでクッキリ、ハルを指で擦ればキュッと音がしました。全体仕上がりは期待以上でしたね。
足場費用と処理剤を加えた原価にピーク3人、4日間、延べ10人日(3人×2日+2人×2日)の労働投入を行なって総額50万(除く消費税)、それも事前に合意した見積もり通りの請求となっていました。これを高いと見るか、安いと見るかの評価は最低保証期間1年を待ってからにします。
なにはさておき、ウエビットの皆さんお疲れ様でした!
追伸
今日も社長との話し合い中に引き合い打診がきました。これで2艇目です。みなさん見ているんですねぇ。「足場組と磨き作業は、天気の週末を入れて行うべし!」の問いかけに、にんまりと笑って答えてくれ、今回の「ゲルコート表面フレッシュと窓ガラスのウロコ取り」プロジェクトの終了となりました。因みに、社長はヨットレースも楽しんでいるらしく、乗艇
するのは「VITE31(坪井造船)」だそうです。
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