2023年初夏クルーズ、五島列島「福江港（福江島）」、都会の泊地ですかね？

（HAPPY艇からの寄稿記事）
今朝は早朝6時10分に「若松港」を出港して、往航の折り返し場所となる福江港（福江島）を目指しました。天気は曇り、「若松瀬戸」を昨日とは逆に走り、沖に出てから南に転進、「福江港」まで一直線のコースで走りましたが、途中重い雨雲が垂れ下がり海上は暗く、さらに濃霧の様相となりました。遠くを走る本船が航海灯をつけていたので、こちらも点灯して走り続けました。昼間しか走らないので、FBの計器類照明がこんなに明るいとは今まで気づきませんでした。

こんなに早くに出港したのは昨日から吹いている南風が、10時を境に10mを超し最大13mになるという予報だったからです。ヨットにとっては絶好の風でしょうが、半滑走のボートにとっては艇速も無闇に落せず（浮力も舵切りも悪くなる）、最低でも15kt以上で向かい風、向かい波の中を走り続けるのはできれば避けたいからです。従い、風の上がる前に余裕を持って「福江港」に到着しておこうと考えました。たった17マイル、海面自体はまだ静穏であったので、25ktキープで50分とかかりませんでした。

小雨降る中、この公共桟橋につけました。離発着するフェリーの数が他の五島列島の港と比較して圧倒的に多いですね。ただ、接岸、離岸のため減速しているので船内に居続けることは可能です。目の前を減速せずに船が行きかう「尾道」、「出島」と比べたら可愛いものです。

この場所は「五島市港湾管理事務所」に事前に予約をすれば使えます。入港口から見える「福江島フェリーターミナル」ビルを目印に、そこから伸びている屋根付き桟橋に近接すれば緑に塗られた浮桟橋を容易に視認できます。係船場所には巡視艇もいるので「臨時検査」を覚悟したほうが良いかもしれません（結局来なかった）。

今回は2日間ここに滞在する予定です。いつもの泊地探索を早速しました。水、トイレはここから見えるコンクリー打ちっぱなしのアート系のトイレ（24時間）、トイレだけなら目の前の「福江港フェリーターミナル」（朝6時から20時）がありました。燃料は桟橋から見えるENEOSが配達給油に応じてくれ、400Lを入れましたが価格は免税で151円、「有川港」の157円よりは安かったのが意外でしたね。需要人口が多いからでしょうか。

強風に備え、いつもより丁寧にもやいを取り、フェンダーを増やし、入港手続き、配達給油の受け入れ等を済ませている間に天気が回復、日差しが出てきました。そして風も上がりはじめ、10時30分、強風波浪警報発令となりました。明日は雨降りなので、コインランドリーにも出向きましたが、炎天下往復30分は辛いでした。

このクルーズでは「ジェネレータの塩水もれ」、「バッテリーの電圧不足によるジェネレータ起動不安」が発生し、「ハウステンボスマリーナ」にて一応の修理を終え、以後問題なし状態が続いています。しかし、今度は200V ACの電圧低下を表示してマリンエアコンが頻繁に停止するという不具合が発生しています。「ハウステンボスマリーナ」サービス職員、「仁尾マリーナ」O職員（電話）で対応してくれましたが、結局原因がわからず見切りで出港してしまいました。

事象はこうです。同時に2台以上稼働させると何故か「AC LO」（ AC電圧低い）によるエアコン停止が起こらないのですが、一台のみ稼働であれば「 AC LO」が出て4分で停止してしまうのです。停止しても再起動すればご機嫌に冷やしてくれるので、エアコン本体に問題はないのでしょう。キャビンの AC電圧計は常に260V、針一つぶれないのですが