この冬、6年ぶりに全バッテリを新品に交換!

レクリューズ艇からの寄稿記事

ようやく冬の到来を感じさせてくれる寒さとなって来ました。仁尾マリーナのヨットも風穏やかで陽でも出ていれば、夏にも引けを取らない賑わいを見せています。しかし、夜は違います。もう暖房が必要になりました。久しぶりに暖房をつけてみました!

レクリューズには暖房専用に「エバースパーチャー」が装備されています。エンジン用の軽油燃料を使うFF式暖房機です。これをONにしましたが、軽油を気化させて添加する際に室内照明が暗くなり始めました。

そういえば前回出航する時スラスターの音がおとなしかったことを思い出し、バッテリー電圧をチェックしました。12.5V、チャージャーをかけてこの電圧は低いな?と思ってチャージャーにテスターを当てて測ってみました。

結果は「チャージ電圧が13.1V、電流は21A。しばらく空けて再度計るとまだ21Aを示している。充電が進めば電流値が下がるはず。下がらないのはバッテリーが受け付けていないこと」

充電不足だったバッテリーはシャワーを浴びたところで万事休す。温水器は陸電220VでOKでしたが、シャワーポンプが12V駆動なので湯を送ってこなくなりました。結局、暖房は陸電でエアコンのお世話になり、就寝できたのは午前2時となりました。

朝、バッテリーボックスを点検すると結構な発熱残があり、バッテリーの表面には水滴がかなりついていました。この水滴を雑巾で拭ったところ、雑巾がボロボロになりました。そうです、水滴と思ったのは、バッテリ液(希硫酸)が気化して硫酸になったものでした。充電を受付けられなくなった状態のところへチャージし続けたため、熱で加圧され、バッテリーケースが溶けてしまったからです。その間、硫酸ガス(硫黄臭)も発生していたと思われます(掲載写真参照)。

発熱については、センサーがついていたので自動で充電が止まるようになっていますが、もし充電が止まらなかったら、バッテリーが火元になったり、あるいはその前に気化した硫酸が就寝中に硫酸ガスとなってキャビン内に蔓延などということもあり得たのです。本当にヒヤリハットでした。

思えば前回のバッテリー交換は6年半前。そこでサービスバッテリー(ディープサイクル)225Aの2台、エンジンスタート用の135Aを1台、ジェネレーター用55Aの1台の計4台を新品に交換しました。

やはり6年が限界ですね。皆さんもこの冬、バッテリーの点検をされてみてはいかがでしょうか。但し、液漏れがあったら用心してください。陸電で常に充電している場合は硫黄臭にも用心してください。ちなみに、硫酸を拭き取る際、ズボンに付着した液でいとも簡単に穴が空いてしまいました。



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