2023年初夏クルーズ、「平戸港」2日目は休息!

(HAPPY艇からの寄稿記事)

朝、反対側に着けていたヨット(ハルベルラッシー、海坂)のオーナーとは2度目の邂逅、お互いにこれから行く予定の泊地情報を交換してしばしの時間を過ごしました。その中で「呼子の泊地として台場の湯前の岸壁はダメ、その奥の赤い通船桟橋の海側が着けられる」という情報に驚きました。実は私も滞在の際の泊地探索で候補先として注目していたので、やはりそうかと思いました。下の写真です。彼は今日ここに着ける予定で出港していきました。呼子は静穏さえ確保できれば、悪い泊地ではありませんから。

さて、私の方は海況的には次の泊地目指して出港もあり得ましたが、これまで強風波浪、強風注意報、そして雨降りの中、緊張を強いられる移動を繰り返してきたこともあって、「今日は一日休息!」と決めました。もう一日のステイです。そして、改めて「平戸港」泊地の魅力を確認するべく、紹介記事を書いておくことにしました。

これが、ビジターに開放されている浮き桟橋の横からの全景です。屋根がついているので何かと過ごしやすいです。現在「HAPPY」がついている側と反対側も着けられます。ただし、事前の予約はできません。いっぱいの場合は、さらに奥にある浮き桟橋も利用可能です。しかし、便利なのは水、トイレ、電気(100V)のアクセス面で断然この場所が良いです。

桟橋から港奥の写真(上)です。左奥に漁船が着いている浮き桟橋が利用できます。その右横に見える青い看板が「ニューポート石油」で配達給油に対応してくれますが、ボートの場合はこの桟橋には軽トラが入らないので艇の移動が必要になります。ヨットであればポリタン給油ならこの場所が近いので大丈夫でしょう。その右に見える黒の2階建ての黒い木造が美味い魚を刺身にしてくれる「永島鮮魚店」です。その突き当たりにローカルスーパー「メルカド」があります。コインランドリーもすぐ見つかります。

「平戸港」の歴史を理解する為には、この「オランダ商館」を訪れると良いでしょう。要約すると、最初が「遣唐使船」の時代の泊地の一つ、空海も立ち寄ったとか、次に倭寇の拠点の一つ、次は「王直」(中国人海商人)に連れてこられたポルトガルの拠点、その後が三浦按針(オランダ人リーフデ号で平戸到着)を端緒に「オランダ商館」時代、そして平戸に変わって長崎出島に交易ポイントが移って平戸の時代が歴史から消えて行くという流れだそうです。

その担い手が名前だけは知っている「東インド会社」ですが、当時は希望峰とマゼラン海峡に挟まれたインド洋と太平洋を東インド海域と呼んでいたそうです。そして、「東インド会社」は日本語名でしかなく正式には「先駆的諸会社」(VOC)という名称で、その「V」は今の「Venture」に通じます。英語なら「Venture of  the Company」なんでしょうね。

好きですね、「VOC」! 社名も果たした役割も




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